【ゲーマー必見】ネット回線が遅い時に試したいチェックリスト4選

【ゲーマー必見】ネット回線が遅い時に試したいチェックリスト4選

YouTubeで動画を見たり、ネットゲームをやっているときに「最近ネットの速度が遅いな…」と感じることはないですか?

実はこの回線の不調、契約状況や機器設定のチェックをするだけで改善できる可能性があります。
この記事では、私が実体験したネット回線が重い時の対処法について、そこから導き出した簡単なチェックリストと共に掘り下げていきます。

絶対に失敗したくなかったので、いろいろな情報を公式サイトや口コミサイトから集めました。
その結果、速度改善に至ったのでこの記事の情報の信憑性は非常に高いと自負しています。

記事の最後では、インターネット回線マニアとなった私が「速度が出やすいプロバイダー」をご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。




筆者の契約状況と回線速度

まずは環境改善前の筆者の契約状況と、使用機器についてまとめておきます。
契約状況と使用機器は以下の通り。

  • 回線=フレッツ光
  • プロバイダー=ドコモ光 for OCN
  • 住居=戸建て
  • HGW=PR-S300SE
  • ルーター=Aterm WR9500N

この時点で原因がわかる方もいるかと思いますが、段階を踏んで解説していきます。
ちなみに改善前の速度はこんな感じでした。

今はこれだけ速度が出ています。

もちろん、こういったスピードテストの結果が全てではありませんが、動画の読み込み速度や対戦ゲームのラグが改善前と比べて皆無になったことから、速度改善に成功したと私は見ています。

このように少し環境を見直すだけでかなりの速度改善が見込めますので、回線速度の遅さに悩んでいるという方はぜひ最後まで見てくださいね。

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①有線LANケーブルの断線や劣化をチェック

まずはインターネットの根本部分、接続してある有線LANケーブルが断線や劣化していないかをチェックしましょう。

LANケーブルが断線や劣化していた場合、そもそもインターネットに繋がらなくなります。
その場合は無線による接続となる場合が多いので、まずはお使いのパソコンが有線接続されているかを必ず確認してください。

インターネットの設定画面で「イーサネット接続」となっていれば正常に有線接続できています。

イーサネット画像

購入したLANケーブルはこちら

私の場合はLANケーブルがちぎれそうでしたので、新調も兼ねて購入しました。

ちなみにLANケーブルには「CAT〜」と呼ばれるカテゴリーが存在しており、商品名にも記載されています。

こちらのCATに続く数字が高いと多くのデータを短時間で送ることができますが、接続部分が対応していなかったりする場合もありますので、お使いの端末やパソコンの端子の対応状況を確認してください。

私の場合、パソコンとPS4を有線LAN接続するので「CAT6a」モデルのLANケーブルを購入しました。

CAT8などの最新モデルもありましたが、これらのモデルは6aに比べて値段が高く(2020年6月現在)、PS4に接続した場合のパフォーマンスが期待できないことなど様々な理由から購入を見送りました。

また、少し前に「CAT6aがPS4でもっとも速度が出るケーブル」といった検証結果が出ていたのも購入要因の1つです。

ちなみにCAT6aとCAT7では伝送帯域が100Mしか変わらないため、どちらでも問題ないと思います。

私はCAT6aを購入しました。

②プロバイダーの最大通信速度をチェック

続いて、プロバイダーの最大通信速度をチェックしましょう。

最大通信速度とは「最大これくらいのデータをやりとりできますよ」という1つの指標です。
全体の回線利用状況などによって、実際にはこの速度の3〜7割の速度しか出ませんが、こちらに問題があると全体の速度が落ち込んでしまうので要注意。

こちらは契約書やお客様専用ページなどから確認可能です。

ドコモ光の場合は契約書とMy docomoから確認できます。
このほかのプロバイダーを契約しているという方は「(プロバイダー名)最大通信速度 調べ方」などで検索すると確認方法を見つけることができます。

私の家の最大通信速度は200mbpsだった

調べた結果、私の家の最大通信速度は200mbpsでした。
つまり良くても140mbpsほどしか回線速度が出ないということになります。

実際に、朝4時ごろにスピードテストをしたらこれくらいの速度が出ていました。
一方で、夕方から夜にかけては2mpbsしか速度が出ていないことがほとんど。

「これは早くなんとかしないと!」ということで改善へ動くことに。

結果は、ドコモ光へ電話して変更をお願いするだけでした。
ちなみに、現在のドコモ光の最大通信速度はデフォルトで1Gとなっているため、新規でドコモ光を契約するという方は心配する必要はありません。

おそらく5年前以上にドコモ光を契約したという方はこちらの設定となっている場合があるので、一度確認してみることをおすすめします。

変更料として2,000円期間としては1週間ほどかかりました。

余談ですが、ドコモ光は都心の方向けに10Gプランの提供をはじめました。
あのNURO光の最大通信速度が2Gということを考えると凄まじい速度が出そうです…
詳細は以下URLから確認できます。

ドコモ光 10ギガ |ドコモ光 | NTTドコモ

これでようやく回線強者の仲間入り!と思いましたが、そんなことはありませんでした。

③プロバイダーがIPv6に対応しているかチェック

最大通信速度を1Gにして問題が解決したと思いましたが、劇的に速度は改善しませんでした。
夕方以降に2mbpsだったものが10mbpsになった程度。

ここまで回線が遅いと「IPv6へ対応していないのでは?」と思い、プロバイダーの契約状況を確認しました。
結果は、ドコモ光 for OCNは「IPv6 IPoE方式」に対応していました。

「IPv6」や「IPoE方式」とは、簡単に言うとインターネットの接続方式の名称です。
このほかには「IPv4」や「PPPoE方式」というのもあります。

これらのインターネット接続方式についての解説は、NTTの公式サイトがもっともわかりやすかったので、URLを貼っておきます。
https://www.nttpc.co.jp/column/network/pppoe_ipoe.html

プロバイダーの提供状況を見るに、PPoE方式IPv6接続が可能ということを確認したので、IPv6確認サイトで本当に接続されているかを確認します。
OCNの場合は以下のサイトで確認が可能です。
https://v6test.ocn.ne.jp/

このほかにもお使いのプロバイダーの公式サイトから通信方式を確認することができます。
(プロバイダー名)IPv6 確認」と検索すれば確認サイトが出てくるかと思います。

確認の結果、この時点ではIPv6は通っておらず、PPPoE方式のIPv4接続となっていました。
ですので、この時点で問題はONUかルーターにあると突き止めました。

IPoE方式では見れないサイトがあるの注意

IPoE方式は直にIPv6で繋いでいるので、サイトによっては表示できない場合があります。
例えばGoogleやYahooといった大手サイトは表示できても、このブログや小さなWebサイトは表示されないことが多いです。

この理由は「IPoE方式の場合はIPv6とIPv4の相互接続ができない」ということにあります。

この問題を解消するためにIPv6プラスやIPv6 over IPv4といった技術が開発されました。
これはIPv4とIPv6を1つのトンネルに介することで、同じ接続として認識させる技術です。

ちなみにこのIPv6プラスやIPv6 over IPv4は名前が違うだけでやっていることは同じです。
プロバイダーによって提供サービス名が違うようですね。

ということで、接続方法をIPv6プラスやIPv6 over IPv4にしないと相互接続ができません。
そのためWebサイトが表示されなかったり、対戦ゲームでオンラインに接続できなかったりするので、必ずこれらのサービスと契約されているかを確認しましょう。
また、プロバイダーが対応していてもルーターが対応していないと意味がありません。

プロバイダーがIPv6に対応していなかった場合

お使いのプロバイダーがIPv6に対応していなかった場合、残念ですがプロバイダーの変更と回線工事が必要になります。

対応状況は先ほどと同様に「(プロバイダー名)IPv6 対応状況」で検索すると確認サイトが表示されるかと思います。

プロバイダーの変更を変更するという方は、記事の最後でおすすめプロバイダーをご紹介しているので是非参考にしてくださいね。

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④ONU(HGW)がIPv6に対応しているかチェック

回線速度の原因がONUかルーターにあることがわかったので、続いてはONUのスペックを確認していきます。
ONUとは、自宅に設置された光コンセントに送られてくる光信号をデジタル信号へ変換する装置です。

光コンセント→ONU(HGW)→ルーター

と接続している方が大半かと思います。
私の家の場合、HGWをルーター化するカードを無くしてしまったのでこのような編成となっています。

よくモデムと勘違いされますが、別物です。
こちらについては下記サイトで詳しく解説されています。ケーブルテレビ回線をお使いの方は一度確認することをおすすめします。
https://dream.jp/ftth/tips_f/hikari24.html

先ほど「PPoE方式IPv6接続が可能にもかかわらずIPv4接続となっていた」ことを確認したため、ONUの対応状況を確認することにしました。
冒頭にも書きましたが、使用ONUは「PR-S300SE」です。

確認したところ、こちらはIPv6ブリッジ接続が可能とのことでした。
https://flets.com/customer/tec/square6/setup/router_v6set/

こちらにある通りに内部設定を変更し、再起動。

ですが、いまだに接続は「PPPoE方式のIPv4接続」となっていました。

⑤ルーターがIPv6に対応しているかチェック

ONUの設定を変更しても「PPPoE方式のIPv4接続」となっている以上、原因はルーターにあるという結論が出ました。

確認のため、ルーターを介さずに直接パソコンと接続し、確認サイトで確認したところ…

!!!

…?

スマホで撮った写真しか残っておらず申し訳ありません…
とはいえ、これではPPPoEとIPoEのトンネル接続ができていないので、IPv6対応のサイトしか表示されません。
つまり原因はルーターにあったということですね。ようやく突き止めたぞ。

という訳でPPPoEとIPoEのトンネル接続(IPv6プラスやover IPv4対応とも言う)ができるルーターに買い換えなければいけません。

ルーターがIPv6対応していなかった場合は

上記のように、ルーターがIPv6対応していない場合の改善策として

  • 対応ルーターを確認してAmazonなどで購入
  • プロバイダーからルーターをレンタルする

が挙げられます。
私の場合、ちょっと特殊な事情(以下で解説します)でしたので対応ルーターを購入することで事なきを得ました。
このほかにも市販のルーターに対応している場合がありますので、プロバイダーの公式サイトや価格ドットコムの口コミを参考にしてみてください。

価格ドットコムの口コミには、こうした特殊な事情でルーターを買った結果を載せてあることが多くとても参考になりました。

そのほかの場合、ルーターをプロバイダーからレンタルする必要があります。
プロバイダーによっては、ルーターを無料でレンタルできるものや月額制のものもありますので「月額制が嫌!」と言う場合はプロバイダーの変更を検討してみてはいかがでしょうか?

購入したルーターはこちら

という訳でルーターを買い換えようと言う結論に至りました。
購入したルーターはこちら。

ルーター名の後ろについている数字や英語は型番が同じ場合、保証期間の違いで分けれていることが多いので1番短い商品や在庫がある商品で問題ないです。
ルーターなんでそうそう壊れませんので。
上記の2つも保証期間が違うだけで同じ商品です。

このルーターですが、縦置きと横置きのどちらでも台座を使用できる上、5,000円を切っていて安いというのが購入の決め手となりました。

余談ですが、ルーターはレンタル品かバッファローアイ・オー・データ(IO-DATA)エレコムの中から選ぶことをおすすめします。
これらのルーターは、ファームウェアの更新が簡単で細かい設定ができる上、参考記事も多くヒットするというのがおすすめの理由です。

OCNの場合ルーターレンタルの必要がないかもしれない

OCNを利用中でipアドレスが2400から始まり、ドコモnetの確認サイトで画像のように表示されている場合は、ルーターをレンタル必要がなくIPv4 over IPv6接続が可能です。

ドコモnetの確認サイトは以下URL。
https://v6test.docomonet.jp/

OCNでは、別にIPv4 over IPv6接続の利用手続きをする必要があるのですが、上記のように表示されipアドレスも一致する場合、専用ルーターを設置するだけでIPv4 over IPv6接続ができます。

私の家は、このようにOCNバーチャルコネクトでIPoe接続、ipアドレスの頭が2400でしたので、対応ルーターを購入するということになりました。

OCNバーチャルコネクト対応ルーターは以下から確認可能です。
https://www.ntt.com/content/dam/nttcom/hq/jp/business/services/network/internet-connect/ocn-business/option/v-access-ipoe/pdf/bocn_vc_router.pdf

契約せずに利用できる点については、OCNの下請けが変わったことなどが主な理由と言われています。
OCNのルーターレンタルは月額制ですので、非常にお得にIPv4 over IPv6接続ができたという訳です。

このOCNバーチャルコネクトについて、こちらのブログが非常に参考になりました。同じ境遇の方向けに記載しておきます。
https://ameblo.jp/myo000402/entry-12545375684.html

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無事に回線環境が改善

上記のルーターを購入したことで無事に回線状況が改善しました。
ピークの夕方以降でもこれだけの速度が出ています。

画像はありませんが、早朝に測定した際は750mbpsほど速度が出ていました。

PPoE方式にどちらもなっており、トンネルも上手くできていました。

また、ルーターを購入し設定する場合は、説明書をしっかり読んで設定しましょう。
「ONUを5分電源切って」と書いてあったらちゃんと5分切りましょう。こういうところが1番重要です。

ゲーマー向け!おすすめの光回線プロバイダー3選

ここからは、おすすめの光回線プロバイダーを3つご紹介していきます。
ゲーマーの友人が実際に利用しているものばかりですので、どれを契約しても問題なく速度が出ますのでご安心を。

ドコモ光 for OCN


私も使っているドコモ光 for OCNもおすすめです。
ただし、

  • IPv6 over IPv4の開設に追加料金がかかること
  • ルータレンタルが場合によっては有料
  • タイプBなので料金が少し高い

と「高いお金を払ってもいいからいいサービスを受けたい!」という方向けです。

ドコモ光系列であればプロバイダーの行き来は可能ですので、タイプBをすでに契約しているという方はドコモ光 for OCNへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?

ちなみに「ドコモ光 for OCN」にはよく帯域制限の話が持ち上がりますが、6年以上利用していて1度もそういった制限は受けたことがありません。

ドコモ光 GMOとくとくBB


ドコモ光の看板商品とも言える、ドコモ光とくとくBB
ドコモ光のタイプAプロバイダーの中で最も早く、なおかつルーターレンタルが無料といいことづくめです。
加えてキャッシュバックキャンペーンも頻繁に行っているため、年間の利用料金を考えてもお得に利用できます。

こちらはドコモ光のタイプAプロバイダーですので、OCNよりは安く利用できます。ルーターレンタルが無料なのもいいですね。

ただし、P2Pアプリケーションにて大容量のデータ送受信をすると強い利用制限がかかる場合があるため、そういった利用を考えている方は要検討です。

auひかり


携帯会社の運営する回線サービスであればこちらのauひかりもおすすめできます。
こちらも時間問わず、それなりの回線速度と安定性を誇っています。
夕方以降の回線がかなり重かった友人がこちらに切り替えてから、プレイ中ラグを一切感じなくなったそうです。

ドコモ光と同様、クレジットカードやau契約者向けのサービスも豊富なためau回線を契約しているという方はまとめておくとよりお得に利用可能です。

ドコモ光の他のプロバイダーは?

はっきり言って、GMOとOCN以外は本当にひどいです。
特に○iftyや○sahi netなんかは速度が全く出ません(以前これらのプロバイダーを利用していた経験上)。

ドコモ光であれば、回線工事をする必要なくプロバイダーを切り替えられるので、上記を参考に選んでみてください。
個人的にはOCN1強だと思っています。

NURO光って実際どうなの?

NURO光をおすすめしない理由は以下の通り。

  • ONUの動きが挙動不審。機器によって当たり外れがある
  • マンションだと料金が高い
  • 工事が本当に遅い

スピードテストでは速度が出ていて、見ている分には気持ちいいのですが…(900とか出る)
ONUが挙動不審な上、当たり外れがあるというのが本当にいけない。
事実、ONUの動きが悪いと回線全体の不調に繋がります。

加えて工事がめちゃくちゃ遅いです。半年こないとかザラです。

個人的に「せっかく開通させたのにONUがハズレで回線不調」という結果にはなりたくなかったので、OCNにしています。

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まとめ

というわけで私の家の回線は屈強なもの(以前と比べて)となったので、オンラインゲームも動画もやりたい放題という結果になりました。

プロバイダーに問題がない場合はルーターのスペックを見直すだけで回線速度が向上する場合もあるので、ぜひお試しを。
加えて、定期的なルーターの再起動やDNSの手動設定なんかも合わせることで、爆速回線になること間違いなしです。