【マキオン】配信のやり方解説 現役配信者が機材をまとめてみた

【マキオン】配信のやり方解説 現役配信者が機材をまとめてみた

7月30日発売のPS4ゲーム「機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON」通称マキオン。
EXVSシリーズ数年ぶりの家庭用新作ということで、発表時は様々なゲームメディアで話題となりました。

そこで今回は、マキオン発売と同時にゲーム配信をやってみたい方へ現役配信者が必要機材とやり方を徹底解説します。
現在youtubeで活動しつつ、Twitchで生配信をしています。
よろしければチャンネル登録とフォローをよろしくお願い致します。

この記事を読むだけでマキオンの配信ができるようにしたので、配信のやり方を知りたいという方は必見です。

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マキオンはPS4単体でも配信できるけど、画質やBGMが固定される

マキオンは様々な権利の関係上、PS4のブロードキャスト機能を使用しての配信をすると、BGMが固定されてしまいます

PS4のブロードキャスト機能を使うことで、プレイの配信は可能ですが、ずっと同じBGMが流れていると見ている側も飽きてしまいます。
また、PS4単体で配信をするとなると画質も720pに落とされてしまい、快適な配信をすることができません。

そこで、いろいろなBGMを使い、高画質で配信をしたい場合はキャプチャーボードと呼ばれる専用の機械が必要になります。

ですので、ここからはキャプチャーボードを利用しての配信を前提として、必要機材をご紹介していきます。

マキオン配信・録画をする上で必要な機材まとめ

私の配信で使っている機材は以下の通りです。

  • デスクトップPC(Ryzen5 3600X 6コア、RAM 16GB、GTX1050ti)
  • モニター2枚
  • proじゃない普通のPS4
  • AVerMedia GC550 Plus
  • AT2020(マイク)

こんな感じです。

この記事は1から配信環境を揃えるためのものなので、使用機材については追って解説していきますね。

また、PS4やモニターへの出力方法については今回は触れません。

あくまで、マキオンをプレイできる環境とPCを持っている人が、配信をやってみたいと感じた時に必要な機材を解説していきます。

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キャプチャーボードについて

まずはマキオンの映像を出力するために必須となる、キャプチャーボードの種類について解説をします。

キャプチャーボードの種類について

キャプチャーボードには2つの種類があります。

  • ソフトウェアエンコード
  • ハードウェアエンコード

ソフトウェアエンコードは、接続したPCで映像処理をする方式です。
映像の乱れや遅延はほぼありませんが、PCのスペック依存となってしまうので注意が必要。
私が使用中のPCレベルのスペックであれば、マキオンの配信は問題ないかと思います。

一方でハードウェアエンコードは、それキャプチャーボード単体で映像処理をします。
ソフトウェアエンコードと比べて高スペックなPCは必要ありませんが、映像に乱れや遅延が発生します。

機器が熱を持って壊れたりする可能性も考えられたため、私はソフトウェアエンコードを選びました。

キャプチャーボードの取り付け方について

キャプチャーボードの取り付け方には2種類あります。

  • 外付け型
  • 内蔵型

外付け型は、HDMIやUSBケーブルを用いてゲーム機とPCの間に挟み込むように取り付けるタイプです。
特にデメリットもなく、初心者でも扱いやすい方式で、私もこのタイプを使用しています。

内蔵型は、PCの内部にある「PCIスロット」に直接取り付けるタイプです。

外付け型と比べて映像遅延がほとんどなく、安定した配信が可能ですが、マザーボードやPCIスロットとの相性が悪くて動作しないということもあるため、PCの内部に詳しくないという方には外付け型をおすすめします。

PCIスロットに拡張端子を付けて無理やり認識させる方法もありますが、端子を拡張しても処理能力が上がるわけではなく、映像を認識しなかったり遅延が発生する場合があるので、PCIスロットが足りないという方は外付け型を購入するか、マザーボードの買い替えを検討しましょう。

私が使用中のキャプチャーボードはこれ

私が使用中のキャプチャーボードは「AVerMedia GC550 Plus」です。

こちらはソフトウェアエンコードの外付け型で、GC550の後継機と呼べる商品です。
こちらはMacでは動作しないのでご注意を。

本当であれば内臓型の物を購入したかったのですが、PCIスロットが余っておらず外付けの「GC550 Plus」にしました。

AVerMediaの新しいモデルで4K録画に対応している「GC553」や「GC555」というのもありますが

  • PCのスペックが足りないこと
  • AMD製USBスロットとの互換性を証明している記事やツイートを発見できなかったこと
  • PCにThunderbolt端子がないこと

など、以上の理由から購入を見送りました。
実は、AMD製のUSBスロットやCPU(Ryzen)環境下での動作確認がされていない外付け型のキャプチャーボードは多く、運ゲー的な面を持ち合わせています。

私の場合、知り合いから「GC550」を貸していただき、動作確認をしてから購入に踏み切れたものの「動かないのが怖い」という方は内蔵型の物をおすすめします。
内蔵型のキャプチャーボードであればAMD製CPUとの互換性がある物が多く、おすすめです。

AVerMedia製のキャプチャーボードが自分のPCで動作するかどうかは、AVerMediaの公式サイト(下記URL)からダウンロードできる「AVerMedia Diagnosis Tool」で診断可能です。

https://www.avermedia.co.jp/event/product_select_jp/index.html

そのほかのおすすめキャプチャーボード

下記のキャプチャーボードもおすすめです。

  • 外付け型 elgato(エルガト) HD60 S
  • 外付け型 AVerMedia GC553
  • 内蔵型 elgato(エルガト) HD60 PRO
  • 内蔵型 AVerMedia GC573

elgato(エルガト)もAVerMediaと同様、キャプチャーボードの代表的メーカーと言えます。
どちらかのメーカーから購入すれば基本的には問題ありません。

また、elgato(エルガト)製のキャプチャーボードはMacにも対応しています。

キャプチャーボードは年々上位モデルが発売されますが、マキオンの配信で考えるなら私はHD(1080p60)以上の画質は必要ないと考えています。

再生する側が4Kが映るデバイスやモニターを使っている、別途設定する必要があることや、マキオンを4Kにしたところで特段感動しないことから、それほどのマシンスペックは必要ないという結論に至りました。

マキオンの他にも「FPSやRPGなどの高解像度ゲームを配信したい!」という場合は最新モデルのキャプチャーボード(GC555やHD60 S+)を購入することをおすすめします。
ただし、PCの要求スペックは相当高くなる(金額で言うと約15万以上)のでご注意を。

使用する配信・録画ソフトについて

使用する配信ソフトですが、今回は「OBS」を例に挙げて解説します。
配信ソフトに関しては、いろいろありますがぶっちゃけ「OBS」が最強です。

OBSダウンロード
https://obsproject.com/ja/download

AVerMediaやelgato(エルガト)製の配信ソフトもありますが、機能やトラブル解説の記事数的にもOBSを使用することをおすすめします。

似た物に「Streamlabs OBS」というのがありますが、こちらは英語・Win64bitのみ対応ということで敷居が高く、少し使いにくいです。

OBSは下記サイトの解説が1番参考になりました。
https://vip-jikkyo.net/how-to-use-obs-studio

キャプチャーボードの使い方について

キャプチャーボードは「ゲーム機ーキャプチャーボードーPC」の順番で接続します。

マキオンであればPS4なので、PS4のHDMI端子とキャプチャーボードのIN端子にケーブルをつなげます。
そして、キャプチャーボードに付属しているUSB端子からケーブルをPCに接続すると映像が認識されます。

この時、キャプチャーボードに対応したドライバーをインストールしないと正常に動作しません。
ドライバーはキャプチャーボードのメーカーHPからダウンロード可能です。

また、PS4の設定からHDCP(コピーガード)を解除しないと映像が映りません
こちらは別途解除しておいてください。

接続後、OBSの映像キャプチャデバイスから使用中のキャプチャーボードを選択して、映像がPCに映ればひとまずは成功です。
ですが、OBSに映った映像を見ながらマキオンをプレイすると、若干の操作ラグが生じてしまい、不便です。

それを解決する「パススルー機能」というのがあります。

マキオンであればパススルー接続は必須

キャプチャーボードにはパススルー接続という接続方法があります。
実はキャプチャーボードから映像をそのまま取り込んでPCに写すと、若干の遅延が生じてしまいます。

この遅延を「別のモニターにPCを介さず写すことで無くす」というのがパススルー接続です。

ですので、配信の画面を写す用のモニターとゲームをプレイする用とで、モニターは計2枚用意することをおすすめします。

先ほどの接続状況の画像では、キャプチャーボードのIN端子にPS4のHDMIケーブルが繋がっています。
そのすぐ横にOUT端子という物があり、そちらからHDMIケーブルをモニターへ繋ぐことで、ゲーム機の映像を直接モニターへ出力することができます。

こんな感じでプレイ用のモニターとOBSに映す用のモニター(配信設定などもこちらで)とで使い分けています。

OBSに映った画面でプレイしても良いのですが、一応マキオンは格ゲーです。
入力が遅れると動きにも影響が出ると私は考えているので、このように2枚でやっています。

新たにモニターを新調するという方へ

私自身、配信を始める前は1枚のモニターでゲームをしていました。
ですが、パススルー機能でゲームしたいなと感じ、新しくモニターを新調しました。

購入したのは「BenQ XL2411P」です。

現在FPSプレーヤーのために240ヘルツ出るモニターも販売されていますが、私はFPSをガッツリやる人ではないので、モニターのヘルツ数には拘りませんでした。

でも全くやらないわけではないので、6年前から使っているモニターが壊れたら、そういった高リフレッシュレートのゲーミングモニターの購入を考えています。

また、PS4は60fpsまでの対応となっているためヘルツ数より応答速度を重視してこちらのモニターを購入しました。
こちらのモニターの応答速度は1msなので条件もクリアしています。

加えて、こちらのモニターは映像の出力設定を保存できるので、マキオン用、ネットサーフィン用、FPS用など用途別で分けられるのも推しポイントです。

あとはBenQ製というの推しポイントの1つ。
先ほど話した6年以上使ってるモニターがBenQ製で、一向に壊れる気配がないんですよ。
今後も使い続けられる製品だと思いますし、新しく購入するモニターもBenQ製にしようと思いました。BenQ製信者止まらん

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配信に声を入れるためのマイクについて

ここまででPS4の映像をPCに映せたと思います。配信なので声を入れなきゃ寂しいですよね。

よく勘違いされますが、キャプチャーボードで接続した場合、PS4のパーティーチャットの音声はPCへ出力されません
ですので、配信時はゲーム音声と別で自分や通話の声を入れる必要があります。

OBSの音声入力キャプチャで音声を入力する場合、専用の外付けマイクかヘッドセットが必要になります。
ノートPCであればマイクが内蔵されている物もありますが、デスクトップPCの場合はされていないことが多いです。

デスクトップPCを使っていて新しくマイクの購入を考えている方は、USB接続のマイクをおすすめします。
中でもAudio TechnicaのAT2020 USB+は実況マイクの鉄板機種でかなり音質も良く、おすすめです。

私は別タイプのUSB接続ではない「AT2020」を使用中ですが、めちゃくちゃ音質がいいです。
こちらのUSBタイプのマイクは、オーディオインターフェースを介する必要がなく、キャノン端子ケーブルも必要ありません。

ですので、設置に必要なマイクアームだけ一緒に購入することをおすすめします。

わたしはこちらのマイクアームを使用しています。

聞かれたときのために、使用しているオーディオインターフェースもご紹介。

「実況や生配信はしないから、マイクとしても使えるいい感じのヘッドセットがほしい!」という方にはRazer Hammerhead Pro V2をおすすめします。

こちらは、ゲーミング機器を多く販売しているRazerブランドのゲーミングイヤホンです。
ゲーム用に作られた製品ですので、音質や耐久性への心配はいりません。

また、3.5mmプラグなのでPS4のゲームパッドに挿すことでパーティチャットもできます。
変換プラグも付属しているので、PC用のヘッドセットとしても使えます。

定期的にセールで5,000円ほどになるので、タイミングを見計って購入してもいいかもしれません。
定価の1万円だとしてもとても良い買い物かな、と思います。

加えて「iPhoneに付属しているイヤホンで声を入れれますか?」とよく聞かれます。
答えは「不可能ではないですが、PCの環境によって可否が分かれる」です。

手順はあるにはありますが、音質の劣化やラグが起こるため、おとなしくPC用のマイクやヘッドセットを購入することをおすすめします。
私のPCはiPhone付属のイヤホンに非対応でしたので、上記のイヤホンを購入しました。

OBSのマイク設定方法について

ではOBSでマイクの設定をしていきます。

OBSの場合、音声入力キャプチャで設定しましょう。

また、固定相方の音声も一緒に出力したい場合は、デスクトップ音声をOBS上に設定すれば音声が認識されます。
例をあげるならDiscordで通話して、その音声をデスクトップ音声として出力するといった感じです。

設定についての詳しい解説は以下のサイトが参考になりました。
https://vip-jikkyo.net/obs-studio-audio

これで音声が配信に乗るようになりました。

いざ配信

機材を揃え、OBSにも映像と音声が乗るようになった後は配信サイトとの連携をしましょう。
OBSの設定→配信と進みます。今回はYouTubeで配信してみます。

ストリームキーとは、YouTubeの自分のページとOBSをつなげるキーです。
自分のストリームキーは、自分のYouTubeの配信設定画面から確認可能です。

また、YouTubeはアカウントを作ってすぐには配信できないので注意。
アカウントが配信できるようになるまで、大体2日から1週間ほどかかるのでマキオン発売までに終わらせておきましょう。

ストリームキーをOBSに入力した後、配信開始をクリックするとYouTubeへ映像が送られて配信が開始されます。

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まとめ

以上でマキオンの配信をする環境とやり方がわかったかと思います。

最後にポイントを整理しておきます。

  1. キャプチャーボードを買う
  2. 2枚目のモニターを買う
  3. マイクを買う
  4. OBSで設定をする
  5. ストリームキーを入力して配信をする

この順番で機材を揃え、設定していくとマキオンの配信ができるようになります。

個人的にキャプチャーボードとマイク選びに時間かかったので、これから配信を始めるという方は上記のものを購入すると最も早く配信が開始できるかと思います。

また、キャプチャーボードやマイクがあると、配信の他にもゲームプレイの録画ができるようになります。
好きな編集を施してYouTubeにあげたりしてもいいですね。

今回はマキオンを例に挙げましたが、他にもPS4単体で配信ができないゲームの配信をしたい時もこの方法は使えます。
もうすぐ体験版も始まりますし、この記事を読んだみなさんが配信者デビューするのを楽しみに待っています。

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